Mandheling
豊かで深いコクと、独特な香り、しっかりした良質な苦味のあるコーヒーです。
深く煎ることで、より個性を引き出しました。
生産地域 | インドネシア共和国・スマトラ島 |
品種 | ティピカ種 |
精製 | スマトラ式(セミウォッシュド) |
収穫時期 | 11〜4月 |
マンデリンコーヒーは、北スマトラ州とアチェ特別州の南の高地で生産されるスマトラコーヒーのひとつです。
栽培地は熱帯雨林が広がる非常に肥沃な土壌で、害虫の心配もないため、実質上、自然農法をしている農家が多く、均一な青緑色の厚みのある豆に仕上がります。
独特な香りとコク、酸味は少なく、ほろ苦さが絶妙。野性的な個性あふれる香味が人気のコーヒーで、しっかりした味わいは、ミルクたっぷりのカフェオレにもおすすめです。
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- インドネシアは世界最多の島しょを抱える国で、赤道をまたいで大小約1万数千もの島によって構成さています。基本的に農業国ですが、鉱業資源にも恵まれ、日系企業も多数進出しています。
インドネシアのコーヒーはロブスタ種が主流ですが、貴重なアラビカ種であるスマトラ島産のマンデリンは、インドネシアの逸品として評価できる良質なコーヒーとして知られています。
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- マンデリンの多くは、セミウオッシュド式(スマトラ式)で生豆に精製されます。収穫した実の果肉を除去・水洗した後、1?2日ほど天日乾燥したら、まだ水分含有量が高い状態でパーチメント(生豆を包む殻)を脱穀し、改めて生豆を天日乾燥させます。ポピュラーな水洗式は、パーチメントのまま最後まで乾燥→脱穀するのですが、セミウオッシュド式だと濃い青緑色をした豆に仕上がり、独特な香味が生まれます。
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- セミウオッシュド式のように、水分が多いまま生豆を取り扱うのは、カビが発生したり、豆が欠けやすいリスクがあるので、大量生産には向きません。小農家による栽培が基本のマンデリンだからこそできる、手間ひまをかけた特殊な精製方法です。